2013-01-01から1年間の記事一覧

印象派を超えて―点描の画家たち

もう東京は終わってしまったけれど。http://km2013.jp/highlight.html 3度近くまで行き、諸事情で辿り着けなかったクレラ−・ミューラー美術館。そのコレクションをほんの少しだけ東京で見ることができた。スーラよりもシニャックがいいなー、というのと、モ…

デジタルネイティブ世代間のデジタル・デバイド仮説

木村忠正が2012年に出した『デジタルネイティブの時代』という本がある。デジタルネイティブの時代 なぜメールをせずに「つぶやく」のか (平凡社新書)作者: 木村忠正出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/11/17メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含む…

ボタン・コミュニケーション

あまりにご無沙汰していましたので、ささっと書いてアップしてみます。「それなりに」とか曖昧な表現が多いのは勘弁して下さい。 うちのゼミはインターネット・コミュニケーションを、特にウェブサービスやマーケティングとの絡みで研究するところ。かつては…

Twitterから見る文化差

日本のTwitter利用に関する調査を始めている。それで「Twitterはソーシャルメディアというよりも、ニュースメディアである」という通説とは異なる研究がないかなと頭の片隅に入れながら、芋づるで論文を読んでいったらこういう研究に出会った。 Cultural Dim…

Pew Research "Teens, Social Media, and Privacy"

今週Pew Internet and American Life Projectから"Teens, Social Media, and Privacy"というレポートが出された。 日本語でも、個人情報の開示が進んでいて、FBユーザーの60%は公開範囲を友達だけにしているが、平均友人数が425人であることから、あまり良…

『集合知とは何か ネット時代の「知」のゆくえ』

集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)作者: 西垣通出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/02/22メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (25件) を見る 「開放システムと閉鎖システムのどちらが優れているか?」 こうい…

Dark Social ふたたび

以前のエントリーで、Business Insiderのサイトへは69%がDark Socialによるアクセスで、Facebookは20%と紹介した。またこの69%という高い比率が、アメリカないしはカリフォルニアの軽い会話や各種ソーシャルメディアボタンの普及からずいぶん意外に映った…

サンディエゴ滞在 雑感2

前のエントリーのつづき。サンディエゴ滞在の感想後編。 4. San Diegoの日本人 当たり前といえば当たり前なんだが、驚きの程度では、San Dieganの早寝早起き生活と同程度の大きなものだった。その中身が何かと言えば、人の流動化が進み、海外生活がコモディ…

サンディエゴ滞在 雑感1

2年間のサンディエゴ滞在が間もなく終わる。2つのエントリーに分けて雑感をば。 1. 在米国研究者の研究 まずは研究の話から。米国での滞在先を探す過程で研究の量と質は高い水準にあるとつくづく感じたものだが、この印象は今でも変わらない。それでもこちら…

Audience Volatility

SocialFlowという会社がある。TwitterやFacebookであなた(企業)のメッセージがどれほど人びとの関心を集めていて、ピークがいつかということを分析する会社のようだ。その中の人のGilad Lotanが書いていたブログと面白い概念に出会ったので短めの紹介記事…

ネットコンテンツでカイロスを

いわゆる「あとで読む」アプリであるPocketの2012年にまつわる興味深いデータを紹介した記事を見かけた。Why the Internet makes it hard to procrastinate 記事の結論は以下のとおり。 as the social web becomes ever more social, the Internet's pace wi…