Internet Skills and Why They Matter

ソーシャルメディア論」の期末レポートとも関係し(本日採点終了)、自分が書いている論文とも関連して、Hargittai & Micheli (2019)で、彼女たちがどうInternet Skillを考えているかを備忘的に。書籍としてはこちら。

https://www.oii.ox.ac.uk/research/books/society-and-the-internet-how-networks-of-information-and-communication-are-changing-our-lives-2nd-edition/

 

Dimensions of Internet Skills

  • Awareness of What is Possible
  • Effective Ways of Communicating with Others
  • Knowledge about Seeking Assisntance
  • The Ability to Find and Evaluate Information
  • Awareness of How Algorithm Influence What People See
  • Understanding and Managing Privacy
  • Understanding Safety and Security Issues
  • Managing Information and Communication Overload
  • Managing One's Digital Identity

 

"Internet" じゃないけど、どのデバイスでInternetを利用するかも入れたいところ。

『ビジネス+IT』インタビューまとめ記事

SBクリエイティブから取材を受け、渡邉さんに記事にしてもらいました。服装からわかるとおり取材は寒い時期でしたが、今般の事情から3月近くたっての公開となりました。ちょうど『ソーシャルメディア四半世紀』刊行から2年。

校正時に昨今のSNSいじめから自殺の件についても少し加筆。前後編合わせて1.1万字あります。ただし各2ページ目は会員登録しないと読めないようです。

特集企画「2030年への挑戦」(https://www.sbbit.jp/article/cont1/35464 )の1つとして、後半は「2030年のメディア」について語っていますが、見出しもやや大げさで、こういうのは大抵外れますのでお気軽に。 

一方アーキテクチャによってなにかと「させられている」人間をやはりアーキテクチャで制御という動きはツイッターを中心に顕在化しており、noteでも投稿前に一息つかせる画面が出たりしてきています。まだまだの動きですが、本での主張が少しずつ実装される動きには嬉しく思っています。

 

前編

www.sbbit.jp


後編

www.sbbit.jp

ZOOMオンライン授業2(講義に関する備忘と感想)

担当している「ソーシャルメディア論」について。リアルタイム双方向スタイルの講義をZOOMでやっています。リアルタイムをやっているのはオンデマンド動画は作った後見直して気になった箇所があり、作り直すととてつもない時間がとられるから。つまり主に教員側の事情でリアルタイムを選択。

ただし少数派なので学生にはアクセントになるし、学生もアリルタイム派とオンデマンド派はお好みが別れますので、独りよがりではない。オンデマンドだとどうしても説明説明してしまい、その時の気分や流れで話すことが少しずつ変わるライブの方が面白いとも思う。それは積み上げ型の学問体系を持たない分野という事情もある。

 

履修登録者は最大104名であったが、履修登録確定時点では81名に。要因はいくつか考えられる。まずは携帯電話回線のみしか自宅にはない人たちが数人抜けた可能性あり。「私の授業に月1.5GB使えますか?」と問いかけましたので。「ちなみにこの科目は選択科目なので、来年度に受講という選択肢もありますよ」とも申し添えた。

また「400字程度ではあるがほぼ毎回レポートを書いてもらいます。その場合、入力スピードとは別にPCの方が良いものが書けると思います」ともコメントしたので、スマホオンリーの受講者が減った可能性もある。ただし「一番話を聞いて欲しいのはスマホだけでいままでほとんどのことを済ませてきた学生」とも言ったので、逆に頑張ってスマホだけで聞いている学生もいるかもしれない。大学が5万円の補助を出したのでこの際PCを買った学生もいるだろう。

ちなみに例年通り、初回授業で「あなたたちがこの3日で使ったウェブサービス、アプリを最大10、思い出して書いてください」を第1問、「それぞれのサービスやアプリを使った端末をすべてチェックしてください」を第2問としてアンケートをとった。昨年はすべてスマホで利用という学生の比率が53%であったが、今年はZOOMはPCで、レポートも自宅のPCでという流れがあるので、その比率は29%まで下がった。PCとスマホってやはり違うよねと気づいて欲しいところ。

プリンタは4割近くの学生が自宅に持っていなかったので、PDF資料はA4に2スライドバージョン(画面で見る用)と6スライドバージョン(紙に印刷する用)とをアップロードしている。

ゼミ生情報によると、紙に印刷できない人は画面で私がライブ配信しているスライド見ながら、スライド番号とそれに対応するメモを紙にとっている。最強かな、と思ったのは、古いiPadライブ配信されている動画やスライドを見ながらもう1台のPencil対応の新iPadで手書きメモを画面上に写された事前配布PDFに直接とって(書き込んで)いるというもの。

私は画面共有をZOOMで行うとときには、スライドが受信者の全画面を塞がないようにしている。すなわち画面共有時に(特定のアプリケーションではなく)「デスクトップ」を選択して、私は自分のデスクトップの右3/4をつかってスライドを表示している。なので、実は13インチのPCを使っている人であれば、スライド以外の画面上にエディタの小ウィンドウを配せば、キーボード入力でもメモはとれる。でも自分もそうだが、変換が気になると話を頭に入れながらのキーボード入力はけっこう難しい。

 初回は「反応がわからないのでなるべく顔出しして」と頼んだら2割ほどが顔出ししてくれたが、とある教員から「学生は顔出しをいやがりますよ」と言われたのと、学生から「ビデオをオンにして、変な動きをすることで目立とうと思っている学生がいましたよ」(初回授業で慣れていなかった私は気づかず)と言われたので、2回目から学生の入室時にはデフォルトでビデオオフにした。そうしたら本当に顔出しがゼロになってしまった。だから本当に反応はわからない。提出されたレポートを見る限り、例年と理解度は変わらない印象。

 

細かな点としては、以下。

  • 5限の開講なので150名を超えるような同時接続ではない。他の講義の同時開講数も少ないので、LMSの負荷も高くない。これは幸運。
  • ZOOMのアーキテクチャを理解して、CPUパワーのある15インチMacBook Proを有線でネットに接続。加えて31インチのデュアルモニター使用。音声をクリアに伝えるためにヘッドセットでノイズキャンセリング機能つきマイクを使用。
  • ZOOMの設定「一般」でデュアルモニターの使用は必須
  • 「ビデオ」でマイビデオをミラーリングしてはダメですよ。学生からは文字が裏返りますから。ビデオに常に参加者名を表示はオン。
  • ゼミ学生に「たまにスライドに動きを入れた方が良い」と言われたので、画面共有時に通常は「デスクトップ」を選択するが、そこから「キーノート」の再生機能のボタンを押して、もともとキーノートに入れていたアニメーションを使うこともある。
  • しゃべりは35分2セットとして休憩を5分入れている。だから開始後5分でしゃべり始め、35分、5分休憩、35分でだいたい10分前に終了。
  • そこから授業内小レポートとして400字の課題を出すのだが、聞いているそのままの勢いで書き始める学生は少ない。翌日19時までの締切を睨みながら、授業当日の夜などに仕上げる学生が圧倒的に多い。
  • 途中でなにかの事情で配信不能となった時に備えて授業冒頭に「本日のメッセージ」というスライドは加えた。「本日のメッセージ」と事前PDFを見れば、レポート課題は半分は書ける。教科書を読めば確実に書ける。なお通常進行では、レポート課題は授業後半開始時点で開示。
  • 成績評価は授業内レポートと、期末レポートのみでテストをするのはやめたので、授業は聞かずにレポートだけを出してくる学生もいる。まったく的外れなことを書いてくる人もいるし、教科書を抜き書きしてそれっぽく書いているが、要求されたことにまるで応えていない人もいる。授業を聞かないとまともなレポートが書けないということを理解した人で、ほぼ毎回出るのはかったるい、あるいは無理と判断した学生は履修をやめたのだろうが、それがわからないボンクラは堂々とレポートを出してくる。

情報機器音痴でもないし、しゃべりがボソボソでわかりにくい訳ではないし、仕事で鍛えられたからスライドは見やすく練られた文章で文字量も少ないし、だから学生はスライドを補完する話をそこそこ聞くし、昨年までも事前にスライド配布をオンライン経由でしていたし(ただし昨年までは一部で、今年は全部)、ほぼ毎回小レポート書かせて採点・フィードバック後に次の回に進んでいたし、大きな変化はまるで感じない。

ただ聞ける感想がゼミの学生からだけなので、前述の印象は大きく外している可能性はある。

ZOOMオンライン授業1(ゼミに関する備忘と感想)

所属学部の教員メーリングリストへの4月8日投稿を改変して公開。ゼミ編です。学生は6名から14名と少数。使用アプリはZOOMのミーティング(100名までの同時双方向接続)。ハードウェアはMacBook Pro

 

■学生の接続まで

ここでZOOMなどのウェブ会議システムとは別系統のコミュニケーション回路を持っておくことが極めて重要。LINE、電子メール、携帯電話など。一般的にmanabaなどのLMSは負荷耐性がクラウドサービスより低いので当てにしない。

教員が少なくとも自学部学生に公開して問題のないものとして電子メールアドレスが現実的なので、そこへ事前にメールを学生から送ってもらえれば、返信ができ、ウェブ会議システムへの接続トラブルへ対応できる。

なおわがゼミの場合はSlackをコミュニケーションツールとして導入しているので(人別の履歴が辿りやすく、学生にとってはほぼゼミ専用ツールになるため、LINEの中での他情報に紛れ込むこともなくなる)、2年生以上は何らZOOM接続には問題なし。事前でSlackでインストラクションの文章を送っておいたので。

2年ゼミで1名だけやや接続に手間取るが(接続できても切れてしまう)原因は自宅内のルーターWifiでつなぐ(遠隔授業を受ける)PCとの物理的距離が遠かったからだと思う。このパターンはそれなりにあると思う。ノートPCを持ってルーターそばに移動してもらったら接続できた。

初顔合わせの1年ゼミでも全員、授業開始10分前からミーティングに集まり出し、授業開始後3分で全員接続。つまりZOOMのUIはかなり秀逸と言えよう。結果的に履修者と直接のやりとりができるLMSのmanaba(ZOOMよりはるかにシステム的に脆弱)でのインタラクションは発生しなかった。

これは幸運な部類だと思う。1年生で14人いると、そのうち1名、2名は接続できないのが他のクラスの事例から標準的。また自宅まで専用線が来ていない携帯電話回線利用の学生も1割ほどおり、データ通信量の問題が発生する。

話を戻すと、この別系統のコミュニケーション回路を持っておかないと「詰む」。その学生がどういう状態かがわからないわけですから。これが何より大事。どうそれを作るか頭を使うべし。

教員の中には、LINEのOpenChatでグループ作って、割り当てられたURLの2次元バーコードを発行して、それをmanabaに貼りつけてLINEのグループを授業初回前に作っていた(1年生向けゼミで)。

 

■接続状態
古いPCで不安という学生がいたが、音声+映像でも問題なし。結局90分ほど画面共有で私がスライドの説明をしているときもずっと映像ありで実施。学生側もミュートにせず、音声を拾う形式でやったので、チャットは実質的には使わず。「いいですかー、質問です」という音声で学生が私に話しかけられたので。

映像をオンにしておくと、挙手を学生にさせることでさまざまなことが映像で確認できるというメリットがあり。ただし大人数講義だと、自宅を映したくない学生が少なからずいるので、ミーティングへの入室時に「ビデオはオフ」で、とアドバイスを受けた。 

 

■ZOOMの使い方の指導
「ミュート」「ビデオの停止」「反応」「チャット」「画面共有」
「ギャラリービュー」と「スピーカービュー
の説明はすんなり終わり、理解もされた。このあたりは学生の方が得意とするところでしょう。

ただし学生側の「画面共有」は1週目では行わず。

 

■画面共有
大きな問題はなくクリア。

ただ私はノートPCのスクリーンの他、第2スクリーンを使っており、第2スクリーンに学生たちの顔をギャラリービューで映していたせいもあり、ホスト(私)が画面共有中なのか、そうでないのか忘れてしまうことがあった。つまり学生はスライド画面を見ているのに、私がカメラに向かって「こうやるのだよ」とジェスチャーとともに話している状態。学生はそのジェスチャーが見えていないわけ。

ただしこのあたりは慣れの問題。ノウハウとしては、カメラのある第1スクリーンにギャラリービューで学生の顔を出しておけば、画面共有時にはそのギャラリービューは小さく表示されるので、自分がいまスライドなりを学生に見せていることが容易にわかる。今はこのパターンに落ち着いている。

ノウハウをあと2つ。

画面共有は特定のアプリケーションを選択するよりも特定の「デスクトップ」を選択した方が良いと思っている。こちらのほうがアプリケーションをカチカチ素早く切り替えられる。またエクセルとワードといった複数アプリケーションを同時に見せることもできる。

ということで私はキーノート(というアプリケーション)を選択してスライドショーを使って画面共有はしていない。31インチの第2スクリーンの「デスクトップ」を画面共有では表示している。写真のように学生に見えている。

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キーノートは「ナビゲータ」表示を使う。左端に現れる前後のスライドは小さく表示して、選択スライドを大きく表示。こういう表示方法にすると、カーソルを動かして「このあたりをしゃべっているよ」ということを伝えられる良さもある。

右側にワードを立ち上げておき、音では伝わりにくい、難しい漢字などの表記の場合はワードにテキストで打って伝える。

結構スペックの高いMacBook Proを使っていてもスライドショーは途中で1度動作が遅くなり、スライドショーから抜けるのに手間取った。PDFファイルにすべて書き出しておいてスライドショー、あるいはキーノートのスライドショー機能でもアニメーションは一切使わないと割り切る方が良いかのしれない。まだ他の方のケースも見てから要検証の項目。

 

■チャット
この機能を多用する学生が多いとそれなりに注意力を消耗するだろうと思う。今週は前記のとおりで実質利用なし。学生の人数が増えてくるとどうしてもチャット利用は増えてくるのでは。

 

■ギャラリービュー/スピーカービュー
ゼミであれば、学生からすると全員の顔が見えている(今回は全7名〜15名でしたので)ギャラリービューの方が良いと思われます。ただしこれもチャットと同じように人数が多く(20人を超えてくるあたりか)なるとホストが注意を払うのが難しくなっていくと思います。

 

■その他
Zoomで3時間(3コマ)続けてやるとかなり疲れる。私は購入してしまったのですが、マイク付きヘッドセットでやると没入感が高く、「マジ疲れるー」という感想。同様の感想は私のまわりですでに遠隔会議を1ヶ月程前から多用している友人から多数聞こえてきています。

私はiPadもあるので、それにZOOMへ視聴者(ホストでない人)として参加すれば、学生がどう見えているかは常に確認できる。ただしiPadからは音声が聞こえないようにしておき、マイクも切っておく必要がある。ハウリング対策である。