2014-01-01から1年間の記事一覧

『つながりっぱなしの日常を生きる』

草思社の三田真美さんより恵贈の1冊。原題は"It's complicated" (2014). 「ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの」との日本語副題にあるように、ティーンのソーシャルメディア利用についての研究結果で、それは大人たちに見えているようには、あるいは…

ブラックボックス化するアーキテクチャ

前回のブログで書いたように、大学では「ネットワーク・コミュニケーション論」を担当している。アーキテクチャという概念をたよりに複数のウェブサービスを分析し、要素技術やサービスのもつ機能、あるいは接続デバイスによって私たちのコミュニケーション…

トケコミブログ

勤務先のコミュニケーション学部が持っているブログに書きました。 トケコミブログ: ネットでのコミュニケーションを考える授業想定読者は高校生ですが、私の授業でとった「大学生のウェブサービス/アプリ利用状況」の簡単なアンケートの結果が載っています…

ソーシャルメディア上の沈黙の螺旋とスマートニュースへの期待

先日PewがSocial Media and the ‘Spiral of Silence’というレポートを発表した。米メディアでは話題になっているこのレポートのタイトルの「沈黙の螺旋」とは、自分の主として政治的な意見が自分のまわりの人びとと異なると判断された時に人はそれを表明しな…

『つながりを煽られる子どもたち』

つながりを煽られる子どもたち――ネット依存といじめ問題を考える (岩波ブックレット)作者: 土井隆義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/06/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る学生に紹介した手前、自分も手に取り、喫茶店で…

紙の新聞を再開して3月

新聞の定期購読をやめたのは、たぶん07年のどこかだったと思う。その後も週末のみ紙の新聞は購入して読んでいたし、大学図書館などで読むこともあった。それでも紙の新聞(毎日新聞)が毎日宅配されるというのはやはり違う。毎日新聞にしたのは、もっともペ…

『コミュニケーション学がわかるブックガイド』続報

先般、『コミュニケーション学がわかるブックガイド』という本を28人で書いたということはお知らせしましたが、それについての関連ブログポストがいくつかあるのでご紹介。 引用文献の分析からわかること 柴内教授による分析その1(採用文献間の引用の分析…

ちょっと気になるmuuk

たしか2006年7月にグリーの荒木英士さんにゲスト講師に来てもらった時のことだと思う。「もうSFCのキャンパスでもmixiのオレンジ色の画面ばかりなんですよ」と荒木さんが言うので、「じゃあ、一定期間その人のページを訪問することがなければ、自動的に友人…

『コミュニケーション学がわかるブックガイド』

本を書きました。コミュニケーション学がわかるブックガイド作者: 東京経済大学コミュニケーション学部出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2014/02/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る(このページ↑をシェアしてい…

『メディアの生成』 アメリカ・ラジオの動態史 

無線電信の実用化に成功したマルコーニは翌1896年にイギリスでマルコーニ無線会社を設立した。ラジオ無線産業化のはじまりである。メディアの生成―アメリカ・ラジオの動態史作者: 水越伸出版社/メーカー: 同文舘出版発売日: 1993/03メディア: 単行本購入: 1…