*[Web,Media]Google+のサークル整理とその後の使用感

年末にGoogle+のサークルを整理して1ヶ月半ほど使ってみての報告。


2011年に数ヶ月G+を使ってみて、サークルには受信用(閲覧時の画面表示切り替え用)と発信用の大きく2つが必要ということがわかった。自分が読む時のことはすぐに想像できるが、実は発信する相手について自分が読むためのサークルとは別に考えないといけない。自分の発信内容に合わせて相手を切り替えられるというのがG+の1つの特徴だからだ。


ただ自分がわざわざ発信用サークルを分けて発信しても、先方が自分をどのサークルに分類しているかわからない。なので、発信用サークルは実質的には「Public」とその他とても具体的な集団の大きく2つになるような気もした。後者の例としては、たとえば僕なら「ゼミ学生」とかそういうもの。つまり相手も同様な名前で作るだろう誰もがメンバーを認識できるサークルである。このあたりはサークルのシェアができるようになったので、かなり便利になったと思う。


実際にサークルを整理するにあたって参考にしたのはべにぢょさんのこのブログポストである。
初めてのGoogle+!楽しく使うために最初に知っておきたいこと
読むと彼女も受信用サークルと発信用サークルとを作っていることがわかる。


で、僕の話。まずは受信用であるが、1:Must, 2:Follow, 3:Photo, 4:Who Circled Meの4つ。べにぢょさんの知恵を借りて頭に「-」をつけた。Volume Sliderによる表示量はそれぞれ100%、75%、75%、25%。


1:Mustは投稿量が適量で質も高い人。つまりG+を知的刺激の道具と位置づけ、かつ僕の情報受容のセンスと合う人、すなわち投稿量が少ない人を英語圏中心に10名。10名から15名が上限という考え方で完全に量をセーブ。投稿がゼロという日もある。そのかわりなるべく読むという位置づけ。


2:FollowはMustの予備軍で50名。Mustに入れた人はあえてFollowから外した。つまり面白そうな人はまずはFollowに入る。それで自分と波長が合えば1:Mustに昇格する。サッカーのJ1とJ2みたいなものである。ただしJ1 に上がるのに大事なことは、量が少なく質も高い2つを満たすこと。この構成で1ヶ月強使って特に不満はない。インフォメーション・ダイエットのコンセプトにしたがって食べる量を減らしているわけである。


また写真がキレイに表示されるのがG+の特徴で、かなりプロやセミプロ写真家が使っているようなので、3:Photoサークルを設定し、欧州とアメリカと日本とでとりあえず6名とした。1ヶ月使ってこの数は7名に増えた。


未だよくわからんのが、4:Who Circled Meの扱い。G+のサービス開始からどんどん追加していた人たちを11月から減らしていて今は160名ほど。アクティブユーザー比率は低いけど、表示量を25%にしてもMain Streamにはそれなりに紛れ込んでくる。この人達は「なう」的投稿もしている。その手のコンテンツはtwitterとFBでもう十分なので、Volume Sliderによる表示量を10%にして欲しいが、無理ならそのうちどのサークルにも入れない人という扱いになってしまうだろう。


で、Main Streamを2,3画面見て、あとはMustで読んでいない記事を確認するというのが閲覧時(3日に2日は見る)の習慣である。気分しだいでPhotoを見る(2週に1回ぐらいか)。情報量は少ないので、ストレスはない。興味深いニュースや論考に高い確率で出会うツールというのがG+の受信者としての使い方だ。


つづいて発信用サークル。


こちらはA:Private, B:Web仲間, それにC: Meの3つ。こちらもべにぢょ流に頭には「+」をつけた。ただしA:Privateサークルの中は現状ではゼロ人。自分の私的な部分をさらせる中高大などの友人はやっとFacebookに増えてきた段階なので、こうなる。


B: Web仲間は、顔見知りのWebサービスアーリーアダプターである。Web関連の話題なら読んでくれる確率高い相手で概ね50名。受信用のFollowと半分ほど人間は重複している。だが、実はこの層もまだFacebook派が多い。僕はFBをそろそろ古典的な意味での友だちへ近況を伝える道具にしたいと思っており、もうそういう使い方にしているのだが、僕のFB友だちに多いWebサービスアーリーアダプターでもG+よりもFBは遥かに使われている。FBは小さな会社の社長やフリーランスの人には格好の人脈メンテの道具になるので、これは仕方ないところ。しかもB:Web仲間向けに投稿したことはとても少ない。すでに書いたが、この層に限定する意味がよくわからず、だったらPublicで良いのではと思ってしまったからである。


そしてC: Meサークル。これは自分だけに投稿する機能である(手続き的には誰もサークルに入れないというようになる)。つまりは自分のアイデアを投稿する場所である。検索機能が優れているのと、Evernoteはてブの転送機能という使い方しかしていないので、メモ投稿機能として使い始めてみた。このような使い方をしている人はそこそこいるようである。でも1月たってもそれほどここへの投稿量は増えない。ブログを書くようにしてから、下書きは従来どおりGoogle Docsと決まってしまったからだ。僕のブログは大体Docsで下書きをざっとして、違う日に1度か2度書きなおして、あるいは書き加えて投稿という感じである。


G+で投稿量が増えないのは、Meサークルのみならず、PublicもWeb仲間も同様である。結局ブログを書くようになると、まああとはどうでも良くなるのである。もちろんたまにtweetボタンがそのページにあるニュースをtwitterに流すこともあるし、FBに近況も書くのだが、興味関心を同じくする人と知り合いになるにはブログコンテンツがやはりもっとも良いと思うからである。ちなみに先日はじめてブログ更新のお知らせをG+に流したら、コメントが2つもついた。あとはもし僕の読んでいるコンテンツに興味があれば、はてブtwitterをフォローしてくださいという感じ。先日、こちらでOnline Marketing Summitというのを聞きに行ったが、みなさん「俺を見つけてくれー」に躍起で、それはマーケティング的にはそうなんだけど、世も末的な感じがした。次回はこのことをブログで書くかも。


さて最後に他サービスとの関連だが、FBは自分の中では古典的な友人とやりとりするための道具となった。年明けから閲覧も投稿も頻度を下げて、しかも人によってNewsFeedに表示されるコンテンツを調整してここでも食べる量を減らした。実は表示されるコンテンツはほとんど写真なのだが、朝、起きて見ておしまい。ねぼけていてエンジンかかっていないので、Likeすることは少ない。そうでもしないとすぐ食べ過ぎになるので、こういう習慣を導入した。実際は暇な時に見てしまったりするのだが、写真だけの表示にしてあると、更新量が少なくて面白くはないので、昨年よりも摂取量はかなり減った。


twitterの位置づけが微妙で、実はかなりG+とかぶる。というのは英語圏面白い人達はtwitterではリンクの紹介が中心で、日常をあまりつぶやかないから。ただしG+の「Share」ボタンがあまり出回っていない現段階では、G+に投稿するためには自分でリンクをコピペする必要がある。つまりG+の仲間と、共有し、少々長めのコメントも書くものなので、やや硬めの論考がtwitterに比べて多い。というわけでtwitterは日本語と英語のニュースが半々に英語の個人ブログが混ざる。G+は英語の個人ブログが主で、日本語の長めの記事もたまにありという感じだ。


ちなみにtwitterは本家サイトに行くと「なう的」投稿が多いので、僕はあまり本家には行かずにCrowsnestを使ってニュースのみを読んでいる。もう1つ余談だが、GoogleニュースにはG+でシェアというボタンがなくて「+1」のみ。G ReaderにはG+でシェアというボタンがあるのはGoogle社のストック情報重視の姿勢の現れなのかね。ソーシャルと言いながら。


とにかく目に入らないこと、知らないで済ますことが重要と考えるようになったので、G+のVolume Sliderは気に入っている。FBも表示されるコンテンツ量を減らしたおかげでかなり健康的になったと思う。ただし全ての友人に対して量の調節をしなければならないので面倒。ここはG+の優位性が大いにあると思う。