[San Diego]UCSD Visiting Scholar/Researcher(訪問研究員) 小学校事情

UCSDへVisiting Scholar(訪問研究員)で来ると、住宅は大学付属のLa Jolla Del Solというアパートが第一候補になると思います。ここは大学へのバスの停留所も近くにあり、また歩いていけるところにスーパーもあるため、悪くはないと思います。各国からの訪問研究員の家族が沢山住んでいます。

 

ただし小学生の子どもと一緒に滞在し、子どもを現地校に入れて、できれば英語を身につけさせたいと「強く」考えているならば、住居と小学校の組み合わせは要検討です。というのは、La Jolla Del Solに住むとすれば、公立の小学校はDoyle Elementary Schoolということに通常はなってしまうからです。

 

Doyle小学校はLa Jolla Del Solの道を挟んだ向かいにあり、子どもの送迎が義務付けられているアメリカですのでこれは便利です。ですが、この小学校がとにかく特殊なのです。どう特殊かと言うと、UCSDへの訪問研究員の子女が多いため、670名ぐらいの子どもの国籍は30近くに及びます。アメリカ人は半分ほどで残りの半分は外国籍の子どもになります。ELD(English Language Development)のクラスが用意されていて、それを受講している生徒が1/3ほどです。つまり英語をネイティブなみに話す子は2/3です。一方でソフトランディングするにはよい環境とも言えるのですが。

 

日本人は40〜50名ほどと多く、小学校のとなりが公園なので、放課後はずっと日本人同士で固まって遊ぶということも可能で、そのようにしている日本人の子どもも一定数います(脇でお母さんたちは井戸端会議)。特にこちらのkinder、1年生、2年生は日本人が多いので(これは医学やバイオで有名なUCSDに30歳前半で留学してくるお医者さんなどが多いことから)、こういう環境になりがちです。語学習得はほぼ環境に依存しますので、滞在期間や子どもの年齢、そしてその子の性格(主として外交的か否か、物怖じしないか否かというあたり)も踏まえて小学校を検討するのが良いと思われます。

 

ちなみにLa Jolla Del Solに住んで、Doyle以外の近隣の公立小学校に通うこともできます。また経済的に余裕があれば私立の小学校に通学という選択肢もあります。こちらにSan Diegoの公立小学校のリストがありますので、参考にしてください。

★サンディエゴ公立小学校リスト

http://www.sandi.net/Page/2389

 

私が知り得た範囲では、公立小学校としてはDoyleの他に、Spreckels, Curieに通う子がUCSDの近くに住む子には多いですが、Curieは人気があり越境入学者が多いので順番待ちだと聞きました。またUCSDよりも海側に位置するTorrey Pinesは英語ネイティブ比率のみならず、教育熱心な白人の比率が高いようです。

★学校についてのいわゆるレビューサイト:情報の信頼性は不明

http://www.greatschools.org/ 

★UCSDそばのZipコード92122を入れると居住者の人種構成比がわかります

http://projects.nytimes.com/census/2010/explorer 

 

ただし実際のところは所属するクラスに何人同性の日本人がいるかという問題に帰着するので運しだいとなります。上記のTorrey Pinesのような白人中心のコミュニティは別として、1年生、2年生ですとやはり日本人がクラスに1,2名はいるのがサンディエゴでは普通のようです。ということでまあ、知るだけ知ったが、Doyleでいいやというのが精神衛生上は良いのかもしれません。

 

さて我が家がどうかと言いますと、住居はLa Jolla Del Solではないものの、そのすぐそばに住んでおり、日本人がここまで多いという事情を知らなかったので小学校はDoyleです。2年間滞在するのと、学年が高めなので、ぜひ英語の基礎を身につけて欲しいと考えていたため、入学当初は日本人の多さに驚き悩みました。ただし一度入学させてしまったのを変えるのはさすがにしのびなくて、結局そのままです。

 

子どもはDoyleでは4年生に通っていますが(本来は5年生の年齢になりますが、英語力不足と5年生は最終学年で滞在2年目にまた学校を変えないといけないため、1学年下げました)、日本人は34名のクラスで3名。うち1名はこちらで育ったバイリンガル。というわけで、けっして英語ネイティブの子どもばかりではないですが、学年が高く日本人が少ないこと、またクラスが一緒の短期滞在の研究員の子どもは性別が違ったため、ほぼ英語だけでやっているようです。通学4ヶ月でしゃべる方はまだまだですが、聞く方については語彙が平易なものならば私の上を行く場面がしばしば出始めたというところです。

 

ただしうちの子の場合、英語を覚えたのは小学校以外にも、リトルリーグ(野球)という場が存在しました。これについては改めて書きます。